20260116-093842.jpg

地方出張の疲れ。厳しいけれど面倒見の良い上司と、居酒屋で一杯飲んだ後のホテルの部屋。「指、たまには羽目を外せよ」 上司のニヤついた顔を思い出しながら、俺はビジネスホテルの狭いユニットバスで、入念に身体を洗っていた。

「はい、失礼しまーす! あ、お兄さん、そんなに緊張しなくていいよ。取って食ったりしないからさ」

部屋に入ってきたのは、想像していた「夜の女性」とは正反対の人物だった。ポニーテールに、屈託のない笑顔。スーパーのレジにいてもおかしくないような、陽気で健康的なお姉さん——。

「あはは、耳まで赤くなっちゃって。可愛いねえ」

ベッドにうつ伏せになった俺の背中に、彼女の温かい手のひらが置かれる。 湿り気を帯びたオイルの感触とともに、世間話をする彼女の明るい声が、徐々に甘い吐息へと変わっていく。 「ねえ……お兄さん、こういうの、初めて?」

ビジネスホテルの硬いベッドの上で、指の思考は完全に停止していました。マユミの手がスラックスのボタンを外した時、金属が鳴らす小さな音が、静まり返った室内で驚くほど大きく響きます。

「お、お姉さん、これって、その……マッサージ、ですよね……?」

震える声で尋ねる指に、マユミは「そうだよ。心も体もスッキリさせてあげる、特別なマッサージ」と、相変わらずの陽気な調子で答えました。しかし、彼女がシャツを脱ぎ捨て、露わになった豊潤な胸が指の視界に飛び込んできたとき、その言葉が持つ本当の意味を、彼はようやく理解しました。初めて間近で見る女性の柔らかな膨らみと、そこから漂う甘く濃厚な石鹸の香り。指は息をすることさえ忘れ、ただただ圧倒されるばかりです。

マユミは戸惑う指の上に、ゆっくりと、しかし確かな重みを持って跨がりました。彼女の温かい肌が直接触れ合った瞬間、指の体中に電流が走ったような衝撃が突き抜けます。

「あはは、本当に初めてなんだね。心臓の音がここまで聞こえてきそう」

マユミは、屈託のない笑顔で「じゃあ、次は一番大事なところ、ほぐしていくね」と告げました。彼女の言う「大事なところ」が何を指すのか、純朴な指が理解する間もなく、彼女の手は迷いなく下着の隙間へと滑り込んできます。

「あ、っ……お姉さん、そこは、マッサージじゃ……」

指が慌てて腰を浮かせようとしましたが、マユミのふくよかな太ももがそれを優しく、しかし抗えない力で抑え込みました。彼女は「いいから、いいから。ここを解さないと、明日からの仕事に響いちゃうよ?」と、まるで肩凝りでも指摘するかのような明るい口調で、指の股間に手を沈めていきます。

初めて他人の手に触れられる、自分の最も繊細な場所。マユミの手のひらは、驚くほど温かく、そして柔らかでした。彼女は指の性急な動揺をあやすように、まずは睾丸を包み込むようにして、円を描くように優しく揉み始めます。

「わあ、お兄さん……ここ、すごく立派だね。パンパンに張ってるよ」

彼女の指先が、睾丸の皮を転がすように、あるいはその重みを確かめるように繊細に動くたび、指は背筋が凍るような、それでいて芯から熱くなるような奇妙な感覚に襲われました。自分自身でも触れたことのないような、深層の神経に直接触れられるような感覚。指はシーツを指先で強く掴み、喉の奥から「ひっ……」と、情けない声が漏れるのを止められませんでした。

「そんなにビクビクしなくて大丈夫。ほら、力を抜いて……そう、気持ちいいでしょ?」

マユミはそう言いながら、今度はオイルをたっぷりとつけた手で、指の本体を根元から包み込みました。オイルのぬるりとした感触と、彼女の手のひらの摩擦。彼女はそれを、握りつぶさない程度の絶妙な強さで、ゆっくりと上下に滑らせ始めます。

「あ……あ、っ……」

指の視界が、快感のあまり白く霞んでいきます。自分の手でするのとは訳が違う、プロの「手こき」。彼女の手首の滑らかな回転、指一本一本が異なるリズムで這い回る技術。マユミは指の顔を覗き込み、鼻先が触れそうな距離で「お兄さんのここ、すごくピクピクしてる。可愛いなあ」と、いたずらっぽく、それでいて慈しむように囁きました。

指にとって、それはもはやマッサージという言葉では到底片付けられない、暴力的なまでの快楽でした。陽気な年上のお姉さんに、文字通りすべてを握られているという事実。彼女が時折、亀頭の先を親指でくいくいと弄るたびに、指は腰を跳ねさせ、生まれて初めて「快感で頭が壊れる」という感覚を味わっていたのです。

マユミの手の動きは、指がこれまで一人で繰り返してきた機械的な動作とは、次元の異なるものでした。彼女は指の荒い呼吸を音楽でも楽しむかのように聞きながら、オイルに濡れた掌で、吸い付くような、それでいて絶妙に力を抜いた緩急をつけて彼を翻弄します。

「あ、あ、っ……お姉さん、これ、もう……出ちゃう、出ます……っ!」

指は必死に声を絞り出しました。下腹部からせり上がってくる熱い塊が、今にも限界を超えて弾けそうです。しかし、彼が腰を浮かせ、頂点へ駆け上がろうとしたその瞬間、マユミは不意にその動きを止めました。彼女は親指の付け根で、一番敏感になっている先端をギュッと強く、蓋をするように押さえ込んだのです。

「だーめ。まだ出しちゃもったいないよ。もっと、お姉さんと遊ぼう?」

彼女はイタズラが成功した子供のように、ケラケラと陽気に笑いました。絶頂の寸前で無理やり引き戻された指は、あまりの切なさに「お願い、してください……」と、涙目で懇願します。しかしマユミは、彼の焦れた様子を楽しむように、今度は指先で根元からじわじわと、拷問のような微細な振動を与え始めました。

「そんなに急がなくていいんだよ。初めてなんだから、ゆっくり、じっくり……ね?」

彼女の明るい声とは裏腹に、その愛撫は残酷なほど的確でした。止めては動かし、動き始めてはまた止める。その「焦らし」の繰り返しに、指の理性の糸はついに限界を迎えます。自分の意志とは無関係に、身体が勝手に快感の頂点へと突き進んでいきました。

「あ、ああっ! ごめんなさい、もう無理、無理ですっ!」

指の制止を振り切るように、それは激しく暴発しました。初めて知る他人との接触による解放は、想像を絶する衝撃を伴って、彼の身体をベッドの上で大きく跳ねさせます。シーツを汚してしまった罪悪感と、凄まじい虚脱感。指は真っ白な灰になったような気分で、「すみません……汚しちゃって……」と力なく呟きました。

しかし、普通ならここで「賢者タイム」が訪れ、情熱は冷めていくはずでした。ところが、指の身体には予想外の異変が起きていたのです。

「……あら? お兄さん、すごいね……?」

マユミが、目を丸くして声を上げました。一度すべてを放出したはずなのに、彼女の手の中にあるそれは、萎えるどころか、さらに熱を帯びて猛々しくそそり立っていたのです。初めての衝撃が強すぎたせいか、あるいは若さゆえの爆発力か。指自身も、自分の身体がどうなってしまったのか分からず、ただただ戸惑うしかありません。

「うそ、全然元気じゃない。あはは! 若いって本当にすごーい!」

マユミは驚きを隠せない様子で声を弾ませ、今度は本気で感心したように、その熱りを見つめました。彼女の陽気な顔に、先ほどよりも一段と深い、女としての期待が入り混じります。

「これなら、マッサージの続き……もっと『深いところ』まで、たっぷりできちゃいそうだね」

彼女はそう言うと、自らの服を指の前でゆっくりと脱ぎ去り、いよいよ物語は、指の想像を遥かに超えた領域へと足を踏み入れていくのでした。
マユミは、驚きで固まっている指を優しく導くようにして、自分の方へと引き寄せました。彼女の肌から伝わる圧倒的な熱量と、少しだけ混じり始めた汗の匂い。指は、自分の心臓の音がビジネスホテルの薄い壁を突き抜けて隣の部屋まで聞こえてしまうのではないかと、本気で心配になるほど動悸を激しくしていました。

「ねえ、お兄さん……もう、準備できてるんでしょ?」

マユミが、潤んだ瞳で上目遣いに見つめてきます。その視線に背中を押されるようにして、指は震える手で彼女の柔らかな肌に触れました。しかし、いざ「その時」が迫っていることを実感すると、彼はハッとして動きを止めました。

「あの、お姉さん……俺、その……何も、持ってなくて」

指の声は、情けないほど上ずっていました。保健体育の授業やネットの知識で知っている「最低限のルール」。初めてのことで頭が真っ白になりながらも、彼は「避妊具」という言葉を口に出すことさえ、恥ずかしさと申し訳なさで胸がいっぱいになっていたのです。

「あはは! 大丈夫だよ、お兄さん。そんなに真面目な顔しなくても」

マユミは指の頬をつねるようにして笑うと、ベッドの脇に置かれた自分のバッグから、小さな正方形の袋を手際よく取り出しました。「お姉さんがちゃんと用意してあるから。ね? 安心しなさい」と言って、彼女はそれを口で器用に切り、指の熱りに被せてくれました。冷たいゴムの感触が、高ぶりすぎていた指の頭を少しだけ冷静にさせますが、同時に「本当に今から始まるんだ」という逃げ場のない実感が押し寄せます。

「これって……どこに、どうすれば……」

指の戸惑いはピークに達していました。マユミの足の間に跪いたものの、目の前の光景はあまりに未知で、神秘的すぎて、どこから足を踏み入れればいいのか見当もつきません。彼は、壊れ物に触れるような手つきで彼女の太ももを支えるのが精一杯でした。

「ゆっくりでいいよ。ここ、お姉さんのここに合わせて……」

マユミは、困り果てた指を助けるように、自分の腰を少しだけ浮かせました。彼女の手が指の腰をしっかりとホールドし、導いてくれます。指は、自分が未知の深淵に飲み込まれていくような錯覚に陥りながら、言われるがままに腰を押し進めました。

初めて触れる、女性の内側の信じられないほどの熱さと、吸い付くような密着感。指は「ああ、こんなに温かいんだ」と、場違いな感動すら覚えていました。ゴム越しであっても伝わってくる、生々しいまでの生命の拍動。彼は、自分の全身の血液がその一点に集中していくような感覚に、思わず「あ、っ……」と声を漏らし、マユミの肩に顔を埋めました。

「そう……上手、上手だよ、お兄さん……」

マユミの声は、先ほどまでの陽気なおばさんとしての響きを完全に失い、一人の快感に震える女のものへと変わっていました。指は、戸惑いながらも、自分を受け入れてくれるその温もりに身を任せ、不器用ながらも一歩ずつ、大人の階段を登り始めたのです。

一度繋がった瞬間の、あまりの熱量と密着感に、指は頭の芯が痺れるような衝撃を受けました。しかし、そこでふと、脳裏に断片的な知識がよぎります。

「あ、そうだ……テレビとかだと、もっとこう、色々……口とかも、使わないとダメなんじゃ……」

指は、自分が一方的に受け入られているだけの状態に、急に申し訳なさと焦りを感じてしまいました。「満足させなきゃいけない」という、童貞特有の強迫観念が彼を突き動かします。指は、まだ馴染みきっていない結合部から、意を決してズルリと自分を引き抜きました。

「あ……あら? お兄さん、どうしたの?」

マユミが、拍子抜けしたような、どこか切なげな声を上げて目を見開きます。指は赤面しながら、「すみません、ええと、その……ちゃんと、お返しというか……マッサージしないと」と、支離滅裂な言い訳をしながら、彼女のふくよかな胸元へと顔を埋めました。

初めて触れる、女性の肌の柔らかさと、そこから立ち上る甘い汗の香り。指は、真っ白になった頭で、必死に記憶を掘り起こしながら、彼女の柔らかな膨らみに唇を寄せました。

「ふふっ……あはは! お兄さん、そんなに一生懸命にならなくていいのに」

マユミは、自分の胸に顔を寄せて必死に奉仕しようとする指の、少し不器用な舌の動きに、くすぐったそうな声を上げました。彼女は指の頭を優しく抱き込み、その指先を彼の髪に滑らせます。

「でも、嬉しいよ。お兄さんの、そういう一生懸命なところ……」

指は、彼女の柔らかな肌を吸い、食らいつくように没頭しました。口の中を満たす彼女の体温と、耳元で漏れる「あ、っ……」という、先ほどまでの陽気な笑い声とは違う、艶っぽい吐息。自分の拙い愛撫でも、彼女が反応してくれるという事実に、指の心臓はさらに激しく打ち鳴らされます。

「ん、っ……お兄さん、上手……。でもね、もう我慢しなくていいんだよ?」

マユミはそう言って、指の頭を優しく引き剥がすと、情熱を湛えた瞳で彼を見つめました。彼女の肌は、指の愛撫によってうっすらと桜色に染まっており、その様子が指の理性を再び狂わせます。

「もう一度……いいですか」

「当たり前じゃない。お姉さん、お兄さんのこと待ってるんだから」

指は、今度こそ逃げ場のない本能に突き動かされるように、再び彼女の温もりの中へと戻っていきました。

二度目の結合は、一度目よりもずっと深く、逃げ場のない熱量を持って指を迎え入れました。一度引き抜いたことで、お互いの粘膜が空気に触れ、感度はさらに跳ね上がっています。指は、自分の下腹部が彼女の柔らかな肉体に叩きつけられるたび、頭の中の電球が一つずつ叩き割られていくような、暴力的なまでの快感に支配されていきました。

「あ、っ、お、ねえさん……っ! すごい、ここ、すごく……っ!」

もう、気の利いた言葉も、マッサージの知識も、上司への義理立ても、すべてがどうでもよくなっていました。指はマユミの腰を、骨が軋むほど強く掴み、無我夢中で腰を振り始めます。ビジネスホテルの安っぽいベッドのバネが、ガシャンガシャンと一定のリズムで悲鳴を上げますが、その騒音さえも今の二人にとっては情熱を煽るBGMでしかありません。

「ん、んんっ……あは、お兄さん……急に、激しくなっちゃって……っ」

マユミは最初こそ、余裕のある笑顔で彼の暴走を受け止めていました。しかし、指の若さゆえの荒削りで、かつ一切の遠慮を忘れた突き上げが、彼女の奥深くの、一番敏感な「核心」を何度も何度も容赦なく抉り始めると、彼女の表情から徐々に余裕が消え失せていきました。

「あ、っ、ああっ! ちょ、お兄さん、そこ……そこはっ……んんぅーっ!」

彼女の陽気な笑い声は、今や言葉にならない、獣のような甘い呻きへと変わっていました。指が理性をかなぐり捨て、汗だくになりながら突き上げるたび、マユミの身体はベッドの上で大きく跳ね、彼女の白い足が空を掻き、指の背中に強く絡みつきます。

「だ、め……もう、お姉さん、おかしくなっちゃう……っ! ひっ、あ、あああぁぁーっ!」

ついに、マユミの身体が弓なりに反り返りました。彼女の瞳は虚空を見つめ、口元からはよだれがこぼれ、あれほど饒舌だった唇が、ただひたすらに快感の波に翻弄されて震えています。陽気なおばさんの仮面は完全に剥がれ落ち、そこにはただ、若者の情熱に食い尽くされ、絶頂の深淵へと叩き落とされた一人の女の姿がありました。

指もまた、彼女の膣壁が激しく痙攣し、自分を絞り上げるような強烈な締め付けを感じ、限界を突破しました。

「あああぁぁぁっ!!」

喉が裂けるほどの咆哮とともに、指は自分の人生のすべてを吐き出すかのように、マユミの最奥へと熱い命を叩き込みました。視界が真っ白に燃え上がり、耳鳴りが響く中で、彼はただ、自分を受け止めてくれている彼女の体温だけを感じていました。

嵐のような時間が過ぎ、部屋に残ったのは、二人の荒い呼吸音と、湿り気を帯びたシーツの匂いだけでした。指はマユミの上に力なく崩れ落ち、初めて知った「女という生き物の深さ」に、ただ呆然と涙を浮かべることしかできませんでした。
静寂が戻ったビジネスホテルの室内で、指は自分の肩が激しく上下しているのを感じていました。生まれて初めて味わった、魂が削り取られるような爆発的な快感。その余韻に浸りながら、彼はマユミの体からゆっくりと離れました。

マユミは、シーツに横たわったまま、しばらくの間ぼうっと天井を見つめていました。あの陽気だった彼女が、髪を振り乱し、視線を泳がせているその姿は、先ほどまでの「親戚のお姉さん」とは全く別の、一人の色っぽい女の顔そのものでした。

「……あはは、すごかったね、お兄さん」

ようやく呼吸を整えたマユミが、少し掠れた声で笑いながら身を起こしました。彼女は慣れた手つきで、指の熱りに被せられていた避妊具を外します。しかし、その瞬間、彼女の手が止まりました。

「うわぁ……ちょっと、これ見てよ。すごい量……」

半透明のゴムの中には、指がこれまで溜め込んできた二十五年分の熱情が、二度目とは思えないほどの量で溜まっていました。マユミは感心したようにそれを掲げると、「若さって怖いわねぇ」といつもの陽気さを取り戻して笑います。

しかし、その始末をしようとした彼女の指先が、再び驚きに震えました。

すべてを出し切ったはずの指のそこは、萎えるどころか、マユミの柔らかな指が触れた瞬間に、再び脈打ちながら熱く硬くなっていくのです。先ほどまでの激しい運動で血流が良くなったせいか、それは最初よりもさらに猛々しく、今すぐにでも次を欲しがっているかのようにそり立っていました。

「うそ……お兄さん、まだやる気なの?」

マユミは、ゴムを縛ってゴミ箱へ捨てるのも忘れ、まじまじとその熱りを見つめました。二十五歳の童貞が、初めての快楽の味を知って、眠っていた本能が完全に目覚めてしまったのかもしれません。

指は、顔を真っ赤にしながら「すみません、自分でもどうしてか……」と俯きます。しかし、その恥じらうような初々しさと、それとは裏腹に力強く自己主張する肉体のアンバランスさが、マユミの中に眠っていた別の感情を呼び起こしました。

マユミは、自分の足の間に残るぬくもりと、先ほど指に抉られた場所の疼きを再確認します。正直、一回で十分に満足したはずでした。しかし、この底知れないエネルギーを秘めた若者を、このまま帰してしまうのはあまりにも惜しい——。

「……ねえ、お兄さん」

マユミは、いたずらっぽく笑いながら、再び指の首に手を回しました。その瞳には、仕事としての義務感ではなく、一人の女としてこの「金の卵」をさらに磨き上げたいという、貪欲な光が宿っていました。

「お姉さん、もう一回……いや、今度はもっとすごいこと、してあげたくなっちゃった」

彼女はそう言うと、再び指の耳元に熱い吐息を吹きかけ、ビジネスホテルの白いシーツの上へと、彼を優しく押し倒すのでした。

マユミは、再び力強く脈打ち始めた指の熱りを目の当たりにして、今までの「仕事」としての余裕を完全に失っていました。二十五年分ものエネルギーが一度の暴発では収まりきらず、若さゆえの生命力が彼の股間で猛々しく怒張している。その生々しい迫力に、彼女の中の「女」の部分が激しく疼き始めました。

「もう……お兄さん、責任取ってよね。お姉さんをこんなに熱くさせちゃって」

マユミは、本来なら新しい避妊具を取り出すべきところを、あえてそのままで指の胸元に手をかけました。彼女の瞳はとろりと潤み、陽気なおばさんの面影は消え失せ、一人の欲情した雌の顔になっています。

彼女は迷うことなく、指の逞しい太ももを跨ぐようにして腰を下ろしました。

「あ……お姉さん、それ……っ」

指が驚いて声を上げますが、マユミは「大丈夫……お兄さんの『生』の熱さ、もっと感じさせて……?」と、熱い吐息とともに囁きました。彼女は自分自身の秘部を指の先端に押し当てると、ゆっくりと、しかし確実にその身を沈めていきます。

ゴム越しではない、剥き出しの肌と肌が触れ合う瞬間。指は、自分の全身が彼女の熱い体内に溶け出していくような、これまでにないほど強烈な一体感に襲われました。滑らかな粘膜が自分のすべてを包み込み、奥へと引きずり込んでいく。

「ん、んんぅっ……! ああ、すごい……っ、お兄さん、熱いよ……っ!」

マユミは指の胸に両手を突き、大きく仰け反りながら、初めて味わうような快感に声を震わせました。彼女はそのまま、自分から腰を大きく前後に揺らし始めます。騎乗位の体勢で、彼女の豊かな胸が指の目の前で激しく揺れ、彼女が腰を下ろすたびに、内側の柔らかな肉が指の熱りをギリギリと締め上げました。

指は、下から突き上げる彼女の腰の動きに翻弄されながら、彼女の腰をしっかりと掴みました。

「あ、っ、お姉さん……っ、これ、さっきより……っ!」

「あはっ、あ、あぁっ! すごい、直接……っ、お兄さんの全部が、伝わって……っ!」

マユミの動きは次第に激しさを増し、ビジネスホテルの安っぽいベッドが激しく軋みます。彼女は快感に顔を歪ませ、乱れた髪を振り乱しながら、獣のように腰を振り続けました。生身の接触がもたらす情報の濁流に、指の脳は完全に焼き切れ、ただただ彼女という存在の熱さに飲み込まれていきました。

指の視界には、自分を貪るように見下ろすマユミの、蕩けたような笑顔。 ビジネスホテルの狭い一室で、二十五歳の童貞は、最高の形で「男」へと作り替えられていったのです。

一度きりのつもりだったマユミの予想を、指の若々しい本能は遥かに超えていきました。生身の結合による鮮烈な快感は、彼の理性を完全に焼き払い、まるで渇いた砂が水を吸い込むように、彼はマユミという女性の熱を求めて止まなかったのです。

二回、そして三回。

マユミの豊かな肉体に跨られ、腰を突き上げるたびに、指は自分の中にこれほどの情熱が眠っていたのかと驚くほどの熱量を、彼女の最奥へと叩き込みました。ゴムという障壁のない、剥き出しの命のやり取り。マユミもまた、最初は「お姉さん」として彼を導くつもりでしたが、次第に指の底なしのエネルギーに圧倒され、ただ一人の女として、彼の激しい突き上げに声を枯らして応えることしかできなくなっていました。

「ん、んんぅーっ! お兄さん、もう……空っぽになっちゃうよ……っ!」

そう叫びながらも、マユミは指の首にしがみつき、彼から放たれる熱い迸りを受け止めるたびに、快感で全身を硬直させました。ビジネスホテルのシーツは汗と愛液で重く湿り、部屋の空気は二人の濃厚な匂いで満たされていきます。

三度目の放出を終えた時、指は今度こそ全ての力を使い果たし、マユミの柔らかな胸元に顔を埋めたまま動けなくなりました。二十五年分の鬱屈を全て吐き出したような、これまでにない深い充足感が、彼の全身を包み込みます。

マユミは、ぐったりと自分に身を預ける指の髪を、愛おしそうに何度も撫でました。彼女の目には、さっきまでの欲情とは違う、立派に「男」としての初陣を飾った若者に対する、誇らしげな色が浮かんでいました。

「……本当、すごいお兄さんだったね。お姉さん、明日腰が立たないかも」

彼女はそう言って、疲れ果てて眠りそうになっている指の耳元で、優しく、そして名残惜しそうに囁きました。

数時間後、朝の光が遮光カーテンの隙間から差し込む頃には、彼女の姿はもうありませんでした。ただ、枕元に置かれた「お仕事、頑張ってね。お兄さんなら大丈夫!」という、彼女らしい陽気な筆跡のメモと、シーツに残った微かな石鹸の香りが、昨夜の出来事が夢ではなかったことを物語っていました。

ロビーで待つ上司の元へ向かう指の足取りは、昨日までとは見違えるほど力強く、その表情には、未知の世界を知った男だけが持つ、静かな自信が宿っていました。

二日目の出張、激務に追われた指は、パンパンに張った足を引きずるようにしてホテルの部屋に戻りました。昨夜の甘美な記憶は、忙しない現実の中でどこか遠い夢のように感じられ、今の彼にあるのは「一刻も早く眠りたい」という切実な疲労感だけでした。

ネクタイを緩め、ベッドに倒れ込もうとしたその時です。静まり返った部屋に、コンコン、と控えめながらもリズミカルなドアのノック音が響きました。

「はい……?」

重い体を引き起こしてドアを開けると、そこには、昨夜の夢の続きが立っていました。

「はーい、お疲れ様! 今日も頑張ったみたいだね、お兄さん」

そこには、昨日と同じポニーテールと、太陽のような陽気な笑顔を浮かべたマユミが立っていました。手には小さなコンビニの袋を提げ、「栄養ドリンク、差し入れだよ」と茶目っ気たっぷりに笑っています。

「お姉さん……どうしてここに?」

驚きで固まる指をすり抜けるようにして、彼女は「失礼します」と軽やかに部屋へ入ってきました。

「上司さんからね、『今日も指を可愛がってやってくれ』って頼まれちゃった。お兄さん、今日も肩ガッチガチじゃない」

彼女はそう言いながら、手際よく上着を脱ぎ、動きやすい格好になります。指は、仕事の疲れが一気に吹き飛ぶような、それともさらに深い沼に引きずり込まれるような、奇妙な高揚感に包まれました。

「でも、今日は本当に疲れてて……」

「わかってるって。だから今日は、お姉さんが『特別に』癒してあげる。……ね?」

マユミは指の背後に回り込むと、温かい手のひらで彼の首筋をゆっくりと撫で下ろしました。彼女の指先が触れた瞬間、昨日四回も繋がった記憶が、生々しい熱を伴って指の股間を呼び覚まします。疲労で眠っていたはずの本能が、彼女の香りを嗅いだ瞬間に一気に跳ね起きたのです。

「あらら、お口ではあんなこと言ってても、ここ……正直だねぇ」

彼女の手が、スラックスの上から指の熱りを優しく包み込みます。昨夜、あれほど激しく求め合ったというのに、彼女の手に触れられるだけで、指は初めての時のように心臓を激しく打ち鳴らしました。

「今日は寝かせないからね。お兄さんのこと、昨日よりもっと……隅々まで、お姉さんが磨いてあげる」

マユミは指の耳を甘噛みし、情熱を湛えた瞳で彼を見上げました。 昨日「卒業」したばかりの指にとって、二夜連続の、そして昨日よりもさらに深い「マッサージ」が今、始まろうとしていました。


二夜目の月明かりが差し込むビジネスホテルの部屋は、昨日よりもずっと濃密な空気感に包まれていました。

マユミが指の肩に手をかけた瞬間、指は昨日までの自分とは違う衝動に突き動かされました。ただ導かれるままだった昨夜とは違い、彼の体はすでに彼女の柔らかな感触と、その奥にある熱狂を鮮明に記憶していたのです。

「お姉さん……今日は、俺からマッサージさせてください」

指の口から出た意外な言葉に、マユミは「えっ?」と目を丸くしました。しかし、指は彼女の返事を待たずに、その柔らかな手首を掴み、ベッドの上へと優しく押し倒しました。

「あはっ、お兄さん……どうしちゃったの? 急に積極的になっちゃって……」

マユミは余裕を見せて笑おうとしましたが、指の瞳に宿る、昨日とは明らかに違う「男」の独占欲に触れ、わずかに頬を染めました。

指は、昨日彼女にされたことをなぞるように、しかしもっと大胆に、彼女のポロシャツの裾から手を滑り込ませました。初めて触れる彼女の生の背中、ブラジャーのホック周辺の柔らかな肌。指が少し力を込めて、彼女の腰のくびれを強く揉みしだくと、マユミの口から「んっ……」と、昨日までは聞かなかったような切実な声が漏れました。

「ここ、気持ちいいんですか? 昨日、お姉さんが俺に教えてくれたみたいに……」

指は、彼女の耳元で低く囁きながら、今度は彼女の首筋に鼻を寄せ、深くその香りを吸い込みました。昨日よりもずっと近く、ずっと攻撃的に。指の舌が、彼女の耳の後ろから鎖骨にかけてゆっくりと這い回ると、マユミの身体がビクンと大きく跳ねました。

「あ、っ……お兄、さん……っ、そこは、ダメ……っ」

「ダメなんですか? でも、すごく熱くなってますよ」

指は、マユミが自分を翻弄した時のように、少しだけ意地悪く微笑みました。彼は彼女の服をゆっくりと、しかし拒む隙を与えない強さで脱ぎ去り、露わになった彼女のふくよかな肢体を、隅々まで観察するように見つめました。

「お姉さん……昨日、俺のことたくさん弄りましたよね。今度は、俺がお姉さんを……めちゃくちゃにしてもいいですか?」

指の指先が、彼女の秘部の入り口を、昨日彼女が自分にしてくれたように、オイルをたっぷり使って円を描くように撫で始めました。陽気だったマユミの顔から、完全に余裕が剥ぎ取られていきます。彼女は顔を真っ赤にし、枕に顔を埋めて「あ、ああぁっ……!」と、悶えるように腰を震わせました。

「うそ……お兄さん、一日で、こんなに……っ。んんぅっ! ああっ、そこ、いい……っ、もっと、強く……っ!」

指は、彼女の反応を楽しみながら、さらに大胆に攻め立てました。昨日教わった「快感のツボ」を、今度は自分が主導権を握って、彼女に叩き込んでいく。

「マッサージの続き、もっと激しくしますね」

そう告げた指は、昨日よりもずっと逞しくなった熱りを、マユミの熱い胎内へと、一切の迷いなく一気に突き立てるのです。

二夜目の月明かりが、激しく揺れる二人の影をビジネスホテルの壁に映し出していました。

指は、もはや昨日までの翻弄されるだけの「卒業生」ではありませんでした。彼はマユミのふくよかな腰を、指の跡が残るほど強く掴み、彼女の胎内の最奥を狙って、杭を打つような鋭いピストンを繰り返しました。生身の衝撃がダイレクトに響き、結合部からは卑猥な音が部屋中に鳴り響きます。

「あ、っ! ああああぁっ! お兄さん、待って、激しすぎ……っ!」

マユミは、仰向けにされたまま、指の激しい突き上げに翻弄されていました。彼女の豊満な胸は波打ち、首筋には真珠のような汗が浮かんでいます。昨日まで「可愛いお兄さん」だと思っていた相手の、容赦ない「男」の力に、彼女の心も体もバラバラに解体されていくような感覚でした。

「お姉さん、もっと声聞かせてください……。昨日、俺のこと散々笑ったじゃないですか」

指は、わざと彼女の弱点を執拗に突き上げながら、耳元で低く攻め立てました。攻守は完全に逆転していました。マユミは、あまりの快感の強さに視線を泳がせ、舌先を少し覗かせながら、昨日までの陽気な仮面をかなぐり捨てて身悶えます。

「あ、っ、んぅーっ! ごめん、なさい……っ! もう、笑わないから……っ、ひっ、あああぁぁぁ!」

指の動きはさらに加速しました。昨日、彼女に何度も限界を焦らされた仕返しをするかのように、彼は彼女が絶頂を迎えようとするたびに、さらに深く、さらに強く腰を叩きつけました。

「お姉さん、どっちがマッサージされてるか、わからなくなってきましたね」

「ひっ、あ、っ、もう……無理、っ、降参……降参だからぁっ!」

マユミはついに白目を剥き、指の腕に爪を立てて泣き叫びました。彼女のプライドも余裕も、指の若々しく暴力的なまでの情熱の前に、完全に屈服してしまったのです。彼女は自分の腰をガクガクと震わせ、指を締め付けることさえ忘れて、ただ快感の濁流に溺れていきました。

指は、彼女の降参の言葉を合図にするように、最後の一突きを最も深く、重く叩き込みました。

「お姉さん……っ、全部、出します……っ!」

「あああああぁぁぁーーーっ!!」

二人の咆哮が重なり、指の全てがマユミの最奥へと激しく、そして何度もほとばしりました。マユミは全身を弓なりに反らせ、指の首に強くしがみつくと、そのまま意識が遠のくほどの絶頂の中で激しく痙攣し続けました。

嵐が去った後、二人は汗まみれのまま、折り重なるようにしてベッドに沈み込みました。 マユミは、指の胸元に顔を埋め、弱々しく「……お兄さん、本当に……やりすぎだよ」と、消え入りそうな声で呟きました。そこにはもう、余裕たっぷりの「お姉さん」はいませんでした。

指は、自分の腕の中で小さくなっている彼女を抱きしめ、初めて知る「女を征服した」という充足感の中で、深い、深い眠りへと落ちていくのでした。

翌朝、目が覚めると、枕元には一枚のメモが残されていました。

『降参! お兄さん、明日からもっといい仕事ができるはずだよ。またね。』

そこには、少しだけ震えた、でも昨日よりずっと優しい筆跡が躍っていました。指はそれを大切に折り畳んでポケットにしまうと、昨日よりもさらに堂々とした足取りで、出張の最終日へと向かっていくのでした。

翌朝、目が覚めると、枕元には一枚のメモが残されていました。

『降参! お兄さん、明日からもっといい仕事ができるはずだよ。またね。』

そこには、少しだけ震えた、でも昨日よりずっと優しい筆跡が躍っていました。指はそれを大切に折り畳んでポケットにしまうと、昨日よりもさらに堂々とした足取りで、出張の最終日へと向かっていくのでした。

                   
                    完